運動が苦手でも大丈夫!リモートワーカー向け自宅自重トレ最初の一歩
リモートワークが日常となり、通勤などの機会が減少した結果、運動不足を感じている方も多いのではないでしょうか。運動の必要性は理解していても、「運動が苦手」「何をすれば良いか分からない」といった理由から、最初の一歩を踏み出せずにいる方もいらっしゃるかもしれません。
本稿では、そのような運動が苦手な方や初心者の方でも安心して取り組める、自宅で道具を使わない自重トレーニングの始め方をご紹介します。運動習慣を身につけるための最初の一歩として、無理なく続けられる方法を丁寧にご説明いたします。
なぜリモートワーカーに自重トレーニングがおすすめなのか
リモートワークでは、長時間座っていることが多くなりがちです。これにより、体の様々な部位の筋肉が衰えたり、血行が悪くなったりする可能性があります。自重トレーニングは、特別な道具を用意する必要がなく、自宅の狭いスペースでも手軽に行えるため、リモートワーカーの運動不足解消に適しています。
また、自分の体重を負荷として使うため、体の構造に合った自然な動きで筋肉を鍛えることができ、怪我のリスクを比較的抑えながら全身をバランス良く鍛えることが可能です。運動が苦手な方にとって、高価な器具を揃えたり、複雑な動きを覚えたりする必要がない点は、始める上でのハードルを大きく下げることになります。
最初の一歩:超初心者向け 自重トレーニングの始め方
運動が苦手な方が自重トレーニングを始めるにあたり、最も大切なのは「簡単なことから始める」「完璧を目指さない」という姿勢です。最初は少ない回数、短い時間から始め、体を動かすことに慣れることを目指しましょう。
1. 目標設定は低く設定する
「毎日1時間トレーニングする」といった高い目標ではなく、「まず週に2回、10分だけ体を動かしてみる」といった現実的な目標を設定します。達成しやすい目標から始めることで、成功体験を積み重ね、モチベーションを維持しやすくなります。
2. 超基本的な種目から試す
最初から多くの種目に取り組む必要はありません。まずは、全身をバランス良く使う基本的な動きを試してみましょう。
- スクワット(ハーフスクワット): 足を肩幅に開いて立ち、椅子に座るように膝を曲げます。完全に深く曲げず、太ももが床と平行になる手前まででも十分です。お尻を後ろに突き出すイメージで行うと、膝への負担を減らせます。
- プッシュアップ(壁腕立て伏せ): 壁から一歩離れて立ち、壁に手をついて体を支えます。肘を曲げて体を壁に近づけ、元の位置に戻ります。一般的な腕立て伏せよりも負荷が少なく、肩や胸の筋肉を鍛える感覚を掴むのに適しています。
- プランク(膝つき): うつ伏せになり、肘と膝で体を支えます。お腹を床から離し、頭から膝までが一直線になるように意識します。最初は10秒キープから始め、徐々に時間を伸ばしてみましょう。
これらの種目を、それぞれ5回〜10回程度から始めます。無理なくできる範囲で行い、徐々に回数を増やしていくのが良い方法です。
全身をバランス良く鍛えるための考え方
特定の部位だけでなく、全身をバランス良く鍛えることは、体の機能維持や姿勢改善のために重要です。しかし、最初から複雑なメニューを組む必要はありません。
前述のスクワット(下半身)、壁腕立て伏せ(上半身)、プランク(体幹)といった基本的な種目を組み合わせるだけでも、全身の主要な筋肉をある程度刺激することができます。週に数回、これらの簡単な動きを試すことから始めてみましょう。慣れてきたら、徐々に他の種目を加えたり、セット数を増やしたりすることを検討してください。
正しいフォームの重要性
自重トレーニングの効果を最大限に引き出し、怪我を防ぐためには、正しいフォームで行うことが非常に重要です。運動が苦手な方ほど、自己流で間違ったフォームになってしまいがちです。
- 鏡で確認する: 可能であれば、鏡を見ながらフォームを確認してみましょう。体のラインや関節の角度などを客観的に把握できます。
- 動画を参考にする: インターネット上には、正しいフォームを解説した動画が多数公開されています。「スクワット やり方 初心者」「プランク フォーム」といったキーワードで検索し、信頼できる情報源の動画を参考にすることをおすすめします。動画を見ながら、一時停止やスロー再生を活用して、自分の動きと見比べてみましょう。
- 違和感があれば中止する: トレーニング中に痛みや強い違和感を感じた場合は、すぐに中止してください。無理をして続けると怪我に繋がる可能性があります。
最初は完璧なフォームでなくても構いません。少しずつ意識しながら行うことで、徐々に改善されていきます。
運動習慣を無理なく継続するためのヒント
運動習慣を定着させることは、多くの方にとって課題となります。特に運動が苦手な方は、途中で挫折しやすいかもしれません。以下のヒントを参考に、無理なく継続を目指しましょう。
- 決まった時間に組み込む: 毎日同じ時間帯に行うようにすると、習慣化しやすくなります。例えば、朝起きてすぐ、ランチ休憩中、仕事終わりに少しだけ、など、自分の生活リズムに合わせて時間を決めましょう。
- 記録をつける: トレーニングした日や内容、回数などを簡単に記録しておくと、自分の頑張りが見える化され、モチベーション維持に繋がります。
- 「ご褒美」を設定する: トレーニングを続けられたら、自分にご褒美を用意するのも良い方法です。好きなものを食べる、趣味の時間を作るなど、自分にとって嬉しいことを設定しましょう。
- 完璧主義にならない: 「今日は疲れているから少しだけ」「回数は減らしても良いか」といった柔軟な考え方も大切です。全くやらない日があっても、自分を責めすぎず、次の日にまた再開すれば良いのです。
まとめ
リモートワークによる運動不足は、多くの方が直面する課題です。運動が苦手だと感じている方も、自宅で道具を使わない自重トレーニングであれば、手軽に始めることができます。
最初の一歩は、簡単な目標設定と超基本的な種目から始めることです。全身をバランス良く鍛える意識を持ちつつ、焦らず自分のペースで進めていきましょう。正しいフォームを意識すること、そして無理なく継続するための工夫を取り入れることが、習慣化への鍵となります。
完璧を目指すのではなく、まずは体を動かすこと、続けることを楽しむ姿勢で取り組んでみてください。今日からでも、自宅でできる簡単な自重トレーニングに挑戦し、運動不足解消に向けた最初の一歩を踏み出していただければ幸いです。